AI関連の保有銘柄と、入れ替え候補
AI需要が伸びるほど効く枠と、AIが冷えても回る枠に分けた12銘柄。 枠は固定で、入れるなら誰かを出す。いま17銘柄が繰り上げを待っている。
AI関所
35%
4銘柄 / 控え4
AIで誰が勝っても、通行料を取る側にいる企業。モデルの覇権がどう転んでも料金所を通らざるを得ない位置を狙う。
入れ替え候補 4
CRWDCrowdStrike様子見2026-10-30
AIエージェントの執行点という位置づけは今回補強されたが、P/FCF約125倍は高く、主要競合との競争結果もまだ開示で判定できない。
繰り上げ条件P/FCFが60倍程度まで圧縮されること、または主要競合からの構造的なシェア奪取が開示データで判定できるようになること。
PATHUiPath様子見2026-09-22
オーケストレーション層という位置づけは魅力的だが、純収益維持率109%・ARR成長11〜12%は「顧客のAI利用が増えるほど課金が増える」構造になっていないことを示す。料金表を自社で書けている証拠が数字に出ていない。
繰り上げ条件①純収益維持率118%以上が2四半期連続 ②Maestro等オーケストレーション課金の独立開示 ③更新時の単価引き上げ明示かつ維持率が低下しないこと
AMATApplied Materials様子見2026-11-15
13四半期続いた粗利率の上昇は、値崩れしやすい装置の商売で値札を書き換えられる側にいることの実測値。ただし単独の関門ではなく、工程数の増加が料金の源泉。
繰り上げ条件粗利率が14期目も前年同期を上回ること。加えてASMLと同じ設備投資の波を二重に取ることにならない理由が立つこと。
AEHRAehr Test Systems様子見2026-10-01
需要が引いた四半期に通行料を取れなかった。装置を売り切っただけなのか、通行料が流れ始めたのかがまだ分からない。
繰り上げ条件消耗品WaferPakが2四半期連続で総売上の35%以上を占め、絶対額でも前年を上回ること。
判定日は材料(決算など)が出る日。入れ替えの実行は四半期のレビュー(次回2026-10-30)でだけ行い、それより後に判定日が来る候補は次のレビューで扱う。
需要を作る側
19%
2銘柄 / 控え2
投資する側にいながら、それを自分で賄える収益源を持っている企業。需要そのものを作る側なので、関所とは逆側の足になる。
入れ替え候補 2
MSFTMicrosoft次点2026-10-30
自社のAI投資を自社の稼ぎで賄える収益源を持つ、需要を作る側。ただし通行料を払う側でもあり、賄えているかはフリーキャッシュフローにしか出ない。
繰り上げ条件FY27 Q1決算で、営業キャッシュフローに対する設備投資の比率が低下し、フリーキャッシュフローが前年同期比で改善すること。Azureの成長率は条件に使わない(実績43%で判定力を持たないため)。
NBISNebius様子見2026-11-10
値上げは通るが、支えているのはブラックウェル品薄というNVIDIA側の事情。料金表を自社の構造で書けている証拠ではない。
繰り上げ条件1MWあたり利回りが供給緩和後も前四半期を下回らず、前払い比率50〜60%を維持し、顧客集中が下がりつつARRが伸びること。
判定日は材料(決算など)が出る日。入れ替えの実行は四半期のレビュー(次回2026-10-30)でだけ行い、それより後に判定日が来る候補は次のレビューで扱う。
電力補完財
14%
2銘柄 / 控え3
計算需要の裏側で必ず要る電力の供給側。AIの伸びがそのまま需要になる、遅れて効く持ち場。
入れ替え候補 3
NVTSNavitas Semiconductor様子見2026-10-30
800V規格を決めるのはエヌビディアで、供給14社の一角にすぎない。クラロス買収の収益貢献は2028/2029年以降で未検証。
繰り上げ条件名前のあるxPU顧客の量産採用開示、年末のAIインフラ売上比率3分の1超、GAAP粗利率の黒字転換のいずれかが起きること。
VSTVistra様子見2026-11-05
2027年の発電量を94%売り切っており、AI需要で電力が上がっても損益に届くまで時間差がある。474GWの接続待ちに幽霊が何割いるかも未確定。
繰り上げ条件11月5日の決算で2028年のヘッジ比率が下がり、値上がりした電力を売る余地が残ること。加えてERCOTの接続待ち行列が実需に整理されること。
NEENextEra Energy様子見2026-11-17
規模と安定性では上。ただし受け取りを増やすのに毎年120億ドル規模の設備を建て続ける必要があり、資本を大きく使わずに需要増を受け取る形になっていない。
繰り上げ条件10月下旬の決算でFPLの大口需要見通しが8GWから上振れし、予告済みの大口契約の一件目とパデューカが締結に至ること。加えてSCC審理で合併条件に過大な注文がつかないこと。
判定日は材料(決算など)が出る日。入れ替えの実行は四半期のレビュー(次回2026-10-30)でだけ行い、それより後に判定日が来る候補は次のレビューで扱う。
非AI柱
32%
4銘柄 / 控え8
AIの当たり外れと相関しない収益の柱。この考え方が丸ごと間違っていたときに、ポートフォリオを支える側。
- ※ SPGI — 非AI柱への所属は暫定。7/30の組成記録では枠が未割当のため、2026-10-30の四半期レビューで正式に決める。
入れ替え候補 8
INTUIntuit様子見2026-11-20
QuickBooksと決済は通行料に近いが、消費者向け事業とMailchimpが同じ株に付いてくるため、単価の証拠がまだ確認できない。
繰り上げ条件TurboTax申告件数の回復、GBSの15%超成長維持、QuickBooksの成長分解(価格/顧客数)開示のうち2つが揃うこと。
AONAon plc様子見2026-10-30
再保険のトリーティ料率が15〜20%下がった四半期に、4部門すべてが5%のオーガニック成長を出した。料率ではなく取引量に連動するという説明と数字が、この四半期については一致している。
繰り上げ条件料率がさらに下がる局面でオーガニック成長5%が続き、かつ通期の二桁フリーキャッシュフロー成長が下期に達成されること。
VISTVista Energy様子見
調整後EBITDAは前年比99%増だが、原油の値段を決めているのはこの会社ではない。値決めの主導権を持たない会社を枠に入れない。
繰り上げ条件VMOS持分に由来する利益・受取が、業績に対して意味のある比率を占めること。油価水準と生産量の伸びは条件に使わない。
RSGRepublic Services様子見2026-10-30
数量が減った四半期に値上げだけで売上と利益を伸ばした。非AI柱の控えは現在すべて値下げでシェアを取りにいく型で、値上げが通ることを実証した候補が一つもない。
繰り上げ条件コストインフレを上回る値上げが2四半期連続で継続し、かつ数量が減っている四半期でも売上と調整後EBITDAがともに増えること。加えて非AI柱の枠が空くこと。
SESea Limited様子見2026-10-31
テイクレートを8.5%から11.2%へ上げた四半期に、Shopeeの調整後EBITDAの増加は2,800万ドルだけ。値上げ分が利益の行に届いていない。
繰り上げ条件テイクレートを維持したまま、Shopeeの調整後EBITDAの増加額が売上の増加額に見合う水準まで出ること。
DLOdLocal様子見2026-11-12
決済総額+92%、粗利+29%、営業利益+15%。会社は通期ガイダンスの上2行を引き上げ、営業利益だけ据え置いた。量の上振れが一番下の行に届かない構造が、会社自身の見通しに書かれている。
繰り上げ条件粗利/TPVの前年同期比の低下が2四半期連続で止まり、かつ営業利益の成長率が粗利の成長率を上回ること。
FIGRFigure Technology Solutions様子見2026-11-13
取扱高が132%増えた四半期に、ネットテイクレートが4.0%から3.6%へ下がった。混雑した日に通行料が下がる場所は、まだ関所ではない。
繰り上げ条件ネットテイクレートが2四半期連続で3.6%以上を維持し、かつエコシステム・テクノロジー手数料が総売上の50%を超えること。
MELIMercadoLibre様子見2026-11-04
AIの当たり外れと相関しない収益の柱。ただし値下げでシェアを買っており、値上げに耐える立場をまだ証明していない。
繰り上げ条件手数料を戻してもシェアが落ちないことの実証と、非AI柱の枠が空くこと。
判定日は材料(決算など)が出る日。入れ替えの実行は四半期のレビュー(次回2026-10-30)でだけ行い、それより後に判定日が来る候補は次のレビューで扱う。